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【アリスソフト】 母爛漫

mamaranman.jpg

母爛漫
http://www.alicesoft.com/haharanman/


なんだこれは!?


アリスソフトさんの『母爛漫』ですが、これって純愛だけしかないって事前に言われてたの?
雑誌の記事とか読んでないので知らないのですが、とんでもなくガッカリだよ!

公式HPを見ると、
今度は純愛! 甘えて、寝取って、見せつけろ!

と書いてあるので寝取られとかもあるのかと思っていたのですが、全く何一つない。
そうであるなら、「寝取る」の意味が分からない!

改めてクリア後に考えれば、この寝取るがどういう意味なのかと言えば、主人公が繭子さんの心を元夫から自分に向けさせるという解釈において寝取るという表現を使っていることが分かります。

しかし、これって寝取りか?
『はーとふるママン』という作品がありましたが、アレだったら寝取りで間違っていません。
夫が健在なのに、自分のモノにする、心を奪うという点では間違いなく寝取りです。

しかし本作の場合は、夫は既に他界しており、この世にいません。
繭子さんはいわば未亡人なわけで、未亡人に対して、亡き夫以外の他の人を好きになることが罪であり、その未亡人の関心を自分に向けさせることが寝取りというのかと言われると、そんなこと言う人はいないでしょう。

早く再婚した方が良いよっていうのがだいたい普通の反応じゃないでしょうか?
『めぞん一刻』で、管理人の響子さんが五代君と結ばれることを、五代君が亡き夫から響子さんを寝取ったなんて言うか?

言わねぇよバカヤロウ

本作は「純愛」であること、それのみであることがゲームデザインと致命的に整合していません。
繭子さんの心を修復していくことになるのですが、それを邪魔するライバルがいます。
まぁ、元旦那の弟なんですけどね。

その魔の手から繭子さんを守ることが目的となりますが、しかしこのコンセプトが致命的に崩壊しています。
何故なら、繭子さんを守っても守らなくても何も起こらないので、特に守ろうという感情が生まれない。

つまり、「守る」ことが目的としてプレイヤーの動機になるのは、「守れなかった」とき、それが取り返しが付かないからこそ、一生懸命守ろうと思う強い動機が生まれます。

エロゲー的に言えば、ライバルの手から守り抜いたことで主人公と結ばれ、守れなかったときは寝取られる、それがあるから「守ろう」と思うわけで、守れなかったときに何も起こらないような作品でどうしてヒロインを守りたいと思うんだい?

純愛を履き違えていると思う。
純愛って別に寝取られがあったら純愛じゃなくなるかって言えばそうではありません。

主人公の選択が反映されず強制的にそういうシーンが発生するのなら問題ですが、自分で選んだ結果として、ヒロインを守ったら純愛、守れなかったら酷い目に遭う、これがどっちもあるから主人公の選択に重みが加わり、プレイヤーはどうしようか悩むことになるわけで、一方だけでは成り立たないんですよね。

アリスソフトさんの作品が何故面白いかと言えば、その両面があったからじゃないですか。

超昴シリーズにしても妻○○○シリーズなどにしても、どちらもあるから面白かったのが、片方だけだと肩透かしですし、本作のようなゲームデザインにも関わらず、ヒロインがライバルに寝取られるかもしれないという危機感が全く働かないのはコンセプトの崩壊として言えないんじゃないかなー。

事前に純愛しかありませんと告知されており、それを知っていたならまた違ったのでしょうが、個人的に全くその類の情報は仕入れていなかったので、クリア後に激しい徒労感とガッカリ感を味合うことになってしまった。

mamaranman01.png

魅力的すぎて夫の弟から狙われているが、特にそれで何かあるわけでもない繭子さん。
なんじゃそりゃ......。

あと、プレイに時間が掛かり結構な大ボリュームとなっていますが、「心の修復」などに時間が掛かっているだけで、内容としては実は薄いと思う。純愛ということで危機的な事は何も起こらないし、エッチシーンも当たり障りのないものばかりで基本繰り返しなので、プレイに時間が掛かるからといってボリュームが多いかというと疑問です。

最初はラスト1個のマスを埋める直前に時間切れになりゲームオーバー。
最初からやり直す嵌めになりひたすら大変でした......。

3回使える浄化を上手く活用していくことがポイントですね。
最初は一個も使わなかったのですが、鬼の相手や卵割りを律儀にやるより、如何に早くマスを埋めるかが重要となってくるので、有る程度無視するかまとめて浄化しつつ、自分の周囲から円状にマスを埋めていきましょう。

中々バランスは取れており、キッチリやっても制限時間ギリギリになると思います。
時間切れになったところで「終」になるだけですし、鬼に心を割られても「終」になるだけで何も起こらないので、守らなくても良いかという気になってくるのですが、そこの動機付けに失敗していると思う。

ゲームセンターで、あれだけ理不尽な脱衣麻雀に何故熱中して白熱するかと言えば、
そこに脱衣からあるからなんだよ!

本作は脱衣のない脱衣麻雀みたいなもので、ヒロインに対して燃えないというかなんというか......。
人斬りのおっさんの正体もアレだし。もう1人のヒロイン、山中先生も酷い目に遭いそうで遭わないという肩透かしなシーンばかりだったのが残念。


ちょっと勿体無い出来でしたね。
純愛がメインなのに、この話の展開とゲームデザインは水と油で全然噛み合ってないと思う。

繭子さん、羽華、山中先生といったヒロインは素晴らしいものの、それを活かせてないというか、プレイ開始直後の「これからどうなるんだ、悪い相手から繭子さんを守らなきゃ!」という気分がどんどん削られていき、特に危機感もなく寝取られそうという焦燥感も失われていくので、マスを埋める作業になりがちです。

バランスもギリギリですし、コンプリートするには1周では済まないので、尚の事やる気にさせてくれる何かがあまり感じられなかったのは残念でした。

なんか最近のアリスソフトさんは『エクシール』でもそうでしたが、そこはあって然るべきだろうというような事がなかったりして、クリア後微妙な気持ちになることが多いので、もう少しこうなんか......ねぇ?


自分を見失っているぞ!


【星】
★★★★★★★☆☆☆
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コメント

ペナルティは必要では?

かのアリスソフトにして、間男や寝取られをタブーにしてしまうとは!? 心のパズルを完成させることが主題のようですが、リスクが無いとダレてしまいますね。

『妻しぼり』は家の外で火遊びに興じると、間男みたいなのが現れてヒロインを孕ませられる、というおっそろしい作品だったんですけどね…。メインキャラ以外に手を出さなければ平和、という辺りに人間の性格出ますよね多分。

コメントありがとうございます!

>通りすがり様

全くその通りだと思います!
面白さとは別の問題として、今回のゲームデザインにおいて、リスクが全く存在しないというのはゲーム的には破綻しているように思えます。

ゲームオーバーになっても何も描かれず「終」となるだけですし、じゃあ別に良いじゃんっていう(笑)
『妻しぼり』はすぐに咲良さんが寝取られそうになるので、必死に守ろうという気になりましたが今作......。

そういえば『妻しぼり』はショタによる悪戯が強制イベントでどうやっても回避出来ないので、それはそれでショタに腹が立ったような記憶があります。

『母爛漫』はそこまで悪い結果を排除するなら、そもそも物語として、最初から繭子さんを狙っている元夫の弟とか、その魔の手から心を修復するゲームとか不要だったのではと思わざるを得ません。主人公と繭子さんとでイチャイチャするというのだけが目的であるなら素晴らしい内容ではあるのですが......。

No title

弱気に見えても「このショタも敵だ」って警告するためのイベントだったのでしょうね。たぶん。
バイトの世話をしてくれる八百屋のおっちゃんまで敵に回るのは、軽くショックでしたけど。

サキガケジェネレーションのレビューでも触れられていましたが、人畜無害な男キャラばかりなのでしょうか。
主人公以外の男はみんな敵だ!気を許すんじゃない!!…ってノリをたまには味わってみたくもあります。純愛系では無理かも。

Re: No title

>通りすがり様


あのイベントは実に腹立たしいのですが、アレがあるから咲良さんを守らなきゃという意識が働くと考えると、なんとも効果的でまんまと掌の上です(笑)

登場人物はみんな隙あらば狙ってくるという世界観はある意味エロゲーらしくて良いと思うんですけど、最近はもっぱら敵など存在しない世界へ浄化されてるので、なんだかなーという気もします。

淘汰が進み過ぎて、最近では主人公の親友ポジションですら男キャラじゃなくて、女キャラが割り当てられたりしているので、流石にそこまで排除が進んでいくと、潔癖すぎるというか、先鋭化しすぎのような気がしますね。

ゲーム性もひどいけど、シナリオと設定は風麟ゲー史上最悪

時代物(人斬り、陸軍、遊廓)、伝奇物(キツネ、生き霊)など色んな要素を無理に詰め込めこんだけど、それらが相互に機能せず
「キツネ様の力でヒロイン達の無念・悲劇が救済されました」という強引な幕引き。

過酷なリロード作業(荒らしと鬼の卵対策)の対価が同人誌なみのプロットでは、プレイヤーの魂と財布は救済されないですよ。

主人公にも全く感情移入できませんでした。
「孤児だけど、分別をわきまえ、正義感が強く腕も立ち」だった設定が作品にほとんど反映されず
「脱童貞後は、やたらと嫉妬深く公の場で義母にサカる異常性欲者」でした。

唯一納得できたのは、本編とは無縁の
「ジュンってなんで神出鬼没で、ずっと中年の姿なの?」という風麟ゲーの常連なら思う疑問への、
「キツネ様の御使いだからです」
という回答ですね。


ゲーム性もひどいけど、シナリオと設定は風麟ゲー史上最悪

昨日、フルコンプしました。
私も皆様とほぼ同じ意見ですが、
時代物(仇討ち、遊廓、大正ロマン)、伝奇物(キツネ様、生き霊、転生)という雑多な要素を十分に取捨・吟味せず、プログラムした作品だと感じました。

純愛を謳っているにも関わらず、
本作の主人公は
「脱童貞後はTPOをわきまえず、義母や女教師に盛りつづける、嫉妬深い無責任男」に見受けられます。正直共感は難しいです。

ただ、年来の疑問
「神出鬼没で、年齢不詳の大菊ジュンの正体は何?一種のサンジェルマン伯爵か?」
「キツネ様の御使いです=人外」
という設定だけには納得しました。
とはいえ、これは楽屋裏の雑ネタですよね。

最後に
監督のブログでは
「ミドルプライスでお買い得!」という
文言が目についたけど
「数打ちのナマクラを安売りするくらいならフルプライスで従来の職人芸を披露してよ」
と憤っております。

長文失礼しました。

コメントありがとうございます!

>青汁様

色んな要素が噛み合ってない作品ですよね!
「この展開で、それいる?」みたいな。

主人公も主人公でイマイチ好感を持てないタイプなのと、ゲームデザインの関係上、繭子、羽華、山中先生の誰か一人を決める形になっていないので、全員と関係を持って進んでいくというのもスッキリしません。そういえば遊郭という設定なのに、そこも結局主人公とだけしかHシーンがないというのも腑に落ちない点でした。


ゲーム部分では深夜0時過ぎに警備が発生しないことを祈ってクイックロードする作業ですが、昔のアリスソフトさんだとサイコロの出目が決まっていてロードしても変わらないみたいなことがありましたが、今回はそういうこともなく出現時間をズラせるのが幸いでしたね。アレで出現時間が固定になってたら更に面倒になっていたように思います。

全体的にエロゲーは余計な事をしなくなっているというか、風呂敷を広げすぎないようになっているのを感じます。
出来るだけ小さくまとまってボリュームを過大に増やさない事に終始しているというか......。

ただその結果として何も起こらないことが面白いのかというと......うーん。
ミドルプライスだからなのかもしれませんが、その発想はゲームの面白さを犠牲にしているような気がします。

たばこ屋もおじさんもルートによっては(妻しぼりの八百屋みたいに)何だかんだでNTRに参加してくるのかと思ったら、全くそんなことない本当にただの良い人でしたね(笑)

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