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【アトリエかぐや】姉ちゃんのススメ~お姉ちゃんのイタズラ性生活~

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姉ちゃんのススメ~お姉ちゃんのイタズラ性生活~
http://www.a-kaguya.com/products_bb/2018_5_14/anesusu_hp_open_0.html


この主人公、実は「八識喪失病」なのでは?




冒頭から藍衣お姉ちゃんの舌鋒鋭い「クソ女ね」が炸裂して始まったときから、ヒロイン間の対立を厭わない『ばくあね2』を彷彿とさせる大傑作の予感を感じていたのですが、まさかより複雑化しているとは......。

これだけ難解で伝わっているのか!?

この作品......作中に様々なイースターエッグが隠されているのですが、それらを理解したとき、作品に対しての感想、或いはヒロインに対する印象や評価が大きく反転する仕様となっており、思わず唸ってしまいました。

これは凄いですよ!

このような特殊な作品を過去に同様の例として思い出せません。
管理人にも過去幾つかエロゲーをプレイしてきましたが、本作と同じようなタイプの作品をプレイした記憶がないし、勿論、全てを網羅しているわけではないので確実なことは言えないのですが、エロゲーにおける歴史上、初めて登場した新しいタイプ、新しい構造を持つ作品となっているので、エロゲー史的には非常に重要な位置付けになると思うのですが、恐らくそんなことは誰も言及しないと思われるのでここで言っておきます(笑)

ヒロインはそれぞれ、


藍衣(実姉)

青葉(幼馴染のお姉ちゃん)

詩子(義母)

時雨(同級生)



となっています。
重要なのはそれぞれの関係性を表す括弧書きの中なのですが、

単純に一言で表すと、ヒロインには格差がある!




そんなわけで、アトリエかぐやさんの「BARE & BUNNY」さんが送る最新作『姉ちゃんのススメ~お姉ちゃんのイタズラ性生活~』ですが、クリアした順番は、詩子→時雨→青葉→藍衣でした。

しかし、時雨ちゃんと詩子さんルートをクリアした時点で「ん?」という疑念が湧くことに。

やけにあっさり終わるし、主人公があまり幸せになっているようにも思えない展開だったからです。


特に時雨ちゃんに関して、他の方がどのような印象を持ったのか気になるところです。
多分、あまり良い印象を抱かなかったのでは?

かなり物議を醸すヒロインになっていると思うんですけど、クリアした人はあまりこのルートの出来が良くない、完成度が高くないと感じたのではないでしょうか?

anesusume04.png

爆裂ハンターかよ!

これをコスプレと言い張るのは無理があるだろう!
と、思ったのですが、『キルラキル』と変わんないか......。

流石に乳首の露出は準備会に止められるんじゃないかと思うのですが、時雨ちゃんによるとピッタリ目の肌Tシャツだから問題ないらしい。らしいと言われても......って話ですが、Tシャツだとか言われても、プレイヤーには時雨ちゃんの裸が衆目の目に晒されているようにしか思えません。それをそのまんま時雨ちゃんが主人公に伝えて煽ってくる始末。

そんな時雨ちゃんが最初に主人公の告白(罰ゲーム)を断った理由も、何か深い理由があるのかと思えば、密かにコスプレイヤーとして活躍している中、彼氏が出来たと知られるとSNSのフォロワーが激減するからというものだったり、それが理由で表立って主人公との交際を公に出来ず、イチャイチャ出来ずにストレスが溜まると今度は深夜の露出徘徊に目覚めます。

たまたまそれを最初に主人公が見つけたから何とかなったものの、主人公以外が見つけれていれば当然犯されることになり、口では拒否感を示しながらも内心ではそれを実質的に受け入れつつあったりと、どうもヒロインとしての魅力に欠け、自分勝手な行動や思考が目立ち、それがメインとなっている時雨ちゃんルートはハッキリ言って微妙です。終わり方にも唐突さが感じられますしね。


そして詩子さんルートも問題です。
このルートでは主人公が「好感度」と「母性度」、そのどちらを上げてEDに入ったとしても、詩子さんを父親から悪い意味で寝取る形となってしまい、詩子さん自身もその背徳に溺れています。

だいたい嫁を放っておいて帰ってこない父親が悪いのであり、藍衣姉ちゃんには主人公のことで何かと邪険にされたりと、詩子さんの精神状態もかなり深刻化しているので、主人公の助けが必要なのは分かります。

しかし、濃厚なママとのエッチが最高なのは間違いないにしても、肉欲に溺れている感が強く、どうにもこれで主人公が幸せなEDというのには程遠い。特に「好感度」を上げた場合のEDは、父親が可哀想......。

anesusume03.png

もう完全に誘ってるじゃん!

他の若奥様の目を盗んで義理とは言え、息子とエッチとか......。
あぁ、有りなんだけど。(羨ましい)


この2人をクリアした時点で、本作はこれで良いのか!?
と、思ったのですが、明らかにこの2人のルートは主人公の幸せという点から考えると、あまり主人公が幸せになっているようには思えない。少なくとも、お姉ちゃんがこれまでずっと愛情を注いで守ってきた主人公に相応しい相手ではないように感じられます。


ここで、本作のED構造を解説するとこうなっています。


     好感度(HAPPY END)
藍衣<
     弟愛度(END)

     好感度(HAPPY END)
青葉<
     弟愛度(HAPPY END)

     好感度(END)
詩子<
     母性度(END)


時雨< 好感度(HAPPY END?)



お分かりいただけただろうか?
一目瞭然である。


そう、時雨ちゃんと詩子さんは、明確に「HAPPY END」ではない!


それがもう公式に明らかです。
つまり、時雨ちゃんと詩子さんのルートをクリアした時点で感じたインプレッションは正確であり、主人公が幸せになっていないのではないかという懸念はまさにその通りなんですよ。

時雨ちゃんルートに至っては「HAPPY END?」になっています。
本当にこれでハッピーか? って訊いちゃってるじゃん!

ということは、これまでの評価とは全く変わってきます。
時雨ちゃんが物議を醸すヒロインであり、ルートの出来が良くない、完成度が高くないと感じていたのは間違いということです。そもそも出来がよくない、完成度が高くないというのは、本来の思惑と違っていた場合に付く評価ですよね。

例えば、シナリオで泣かせようとしているのに、酷い内容で全くそれが伝わってこないとか、ツンデレヒロインにしたけど、全くその魅力を表現出来ずに腹が立つだけのヒロインになっているとか、本来こういう風にしたいという方向性や思惑、目論見、何でもいいんですけど、そうしたものと相反したときに、出来がよくない、完成度が高くないというように使ったりします。

じゃあ時雨ちゃんというヒロイン、或いはルートはどうなのか?

むしろ思惑通りなんですよ。
時雨ちゃんというヒロインに対して、ちょっとどうなの? と感じる心境、そしてこのルートの問題点、それらは結果的に思惑と違ったものが出来てしまったわけではなく、むしろその逆で、最初からそういう風に感じられる、微妙に感じられるヒロイン、ルートを作ろうと思った結果、プレイヤーがその通りに感じているだけで、思惑通りであるとするならば、むしろ思惑通りなんだから出来は良く、その完成度は無茶苦茶高いということです。

要するに極論で言えば、嫌われるようなヒロインを作って嫌われたというだけなんだよね。
詩子さんルートもまた、父親から寝取ることになるルートになっており主人公は幸せになれない。
それはEDがどちらを選んでも「END」なことからも明らかです。


本作が革新的なのは、4人いるメインヒロインのうち2人を結ばれることが間違っていると公式に設定している点です。
「HAPPY END」がないということがそれを証明しています。


そこで新たな疑問が湧きます。
では、何故そんなことをする必要があるのか?
サブヒロインなら分かりますが、メイン4人のうち2人を「外れ」にしてしまう理由が何処にあるのか?


それは本作が『姉ちゃんのススメ~お姉ちゃんのイタズラ性生活~』に他ならないからなんでしょう!
結局、藍衣お姉ちゃんの言っている事は全部正しいんですよ(笑)

時雨ちゃんに対して「クソ女ね」と評価していたり、詩子さんに対して、絶対に主人公の貞操を狙っていると異常に警戒していたりと、それは全部正しい。

つまるところ時雨ちゃんルートは主人公が「クソ女」に引っかかったルートであり、だから時雨ちゃん本人やそのルートの内容も決して良いとは言えないものにワザとそうなっている。そこが『ばくあね2』に登場した深蘭先輩との決定的な違いですね。深蘭先輩は本当に素敵な良い彼女でありヒロインだったのに対して、時雨ちゃんは......。


では、お姉ちゃん側の2人はどうなのか?


藍衣お姉ちゃんルートは「好感度」がHAPPY ENDで「弟愛度」がENDとなっています。
これは、「弟愛度」を選んでいくと、主人公がお姉ちゃんに対して「好き」だという本心を伝えずに進んでいき、日々の延長戦上として解消されない気持ちを抱えたまま2人で幸せになるENDであり、その中途半端さが「END」として表現されています。

一方、「好感度」を選んでいくと、あれだけ誘ってきていたお姉ちゃんも本気で主人公が自分を選ぼうとすると、それは主人公の未来を閉ざすことになるのが分かっているので、抵抗を見せます。姉弟という関係である以上、主人公が自分を選ぶことは、主人公が恋愛して結婚して子供が生まれてという普通に幸せになる道を放棄することであり、弟が好きであれば好きであるほど、姉からはその道を選ぶことが絶対に出来ず、故に主人公が自分でその壁を乗り越えて求めてくれたからこそ、その先に本当の「HAPPY END」を迎えるというもので、これが本作においての最もあるべき形でしょう。

anesusume02.png

素直になれないだけで最初はツンケンしてるけど、結ばれるとダダ甘になる青葉お姉ちゃん。
弟抱き枕や弟ラミカをこっそり作ってる変態だ!

青葉お姉ちゃんルートはどっちを選んでも「HAPPY END」です。
これは、幼馴染のお姉ちゃんとして血縁関係のない青葉お姉ちゃんには何の障害もなく問題もない。
家族公認で両親も全力で応援していて、むしろ何かと焚き付けてくるくらいですが、青葉お姉ちゃんも主人公のグッズを隠し持っている溺愛っぷりなので、どっちに転んでも支障があるわけもなく、2人とも幸せになれるルートであり、だからこそどちらを選んでも「HAPPY END」になっています。

このように、本作の「END」は全て試行錯誤の中、計算されて用意されており、決して無意味にそうなっているのではありません。時雨ちゃんが微妙なのも、詩子さんにHAPPY ENDがないのも全て意図的にそうなっています。


つまり、ヒロインに明確に格差があり、その格差は主人公との関係性によって決まっています。


藍衣(実姉)
主人公とずっと一緒にいって守ってきた→集大成的なHAPPY END


青葉(幼馴染のお姉さん)
幼い頃から藍衣と一緒に主人公を守ってきた→どうあってもHAPPY END


詩子(義母)
5年前に再婚し主人公の義母となり可愛がっている→寝取りEND

時雨(同級生)
2年前に主人公に一目惚れ→クソ女END


主人公と過ごした年月によって規定されており、お姉ちゃんであるほど正しく、そこから離れるほど間違っている。
本作はまさしく『姉ちゃんのススメ~お姉ちゃんのイタズラ性生活~』となっています!


姉ちゃんのススメ!


お姉ちゃんが絶対的に正しいんや......!



この4人のメインヒロインが格差を持って配置されているというのは独特です。
サブヒロインではなく、あくまでもメインヒロインなのに、4人中2人が正しく、それ以外の2人を選ぶと幸せになれない。

このようにヒロインが配置されている作品は、個人的には他に見かけません。
つまり、この4人は4人で一つのグランドデザインとなっており、単体で評価することにあまり意味がない。

時雨ちゃんルートがあんな感じなのは、意図的にそうしてあるからであり、お姉ちゃんから見て、クソ女に引っ掛かったルートであるが故に微妙な出来となっているのであって、お姉ちゃんを選びなさいってことなんですよ(笑)

基本的に一般的なゲームではヒロインは平等であり、それぞれ独立した違う物語が展開されます。
中には全員クリアするとグランドルートが開放されたり、真ヒロインが登場したりする作品もありますが、あくまでもヒロイン同士は平等の原則が貫かれています。

しかし本作では、言い方は悪いですが、時雨ちゃんは噛ませみたいな扱いなので、こんな風にヒロインのパワーバランスに差があるという作品は稀であり珍しいですね。

細かいところで言えば、時雨ちゃんが露出狂として暴走していく中、藍衣お姉ちゃんルートだと、藍衣お姉ちゃんが「私のこんな姿を見せるのは貴方だけ」とか言ってくれます。こちらの独占欲を如何なく刺激してくれるのですが、こういうことからも分かる通り、もう明らかにヒロインとして対比させて作られています。


パッケージも藍衣お姉ちゃんと青葉お姉ちゃんであり、何ならこれには管理人も驚きましたが、ハーレムルートというのがあるんですけど、普通ハーレムルートというとヒロインが全員登場してハーレムになると思うじゃないですか。

でも、本作においては、ハーレムルートで登場するのは、こちらもまた藍衣お姉ちゃんと青葉お姉ちゃんのみ。
姉2人と主人公という3人のハーレムルートです。

こういうことが全て意図的に描かれている。
まさにこれぞ、


姉ちゃんのススメ!


もう1点気になるところがあったのですが、これも詩子さんと時雨ちゃんルートをクリアした段階で何となく疑念としてあった不自然すぎる「主人公の異常なモテかた」です。

お姉ちゃん達のルートに入ると疑念は確信に変わるのですが、普通モテるといったら、一般的には初対面だと尚更、格好良いから気になるとか、綺麗だから目を引くとかその程度のことです。

しかし主人公のモテかたは異常です。
主人公を見ただけで、或いは少し話しただけで相手が発情してしまうレベルでモテます。
目を離すとすぐ誘惑されて牝豹達に群がられてしまう主人公。

最初は藍衣お姉ちゃんと青葉お姉ちゃんが主人公に女性を近づけないように排除していたからだと思っていたのですが、実際そうなんですけど、事態はもう少し深刻で、単純に自分達が主人公を好きだから回りから女性を排除していたというだけではなく、本当に排除しないと主人公が性的な被害を受けかねない、攫われて酷いことをされかねないから必要に駆られての行動だったことが分かります。

藍衣お姉ちゃんが過保護すぎるのも貞操に拘るのも、そうした主人公の異常すぎるモテかたがあってのことなのですが、作中では主人公は兎に角モテまくると言われるくらいでその理由について言及はありません。

しかし、こういう不自然な事には必ず理由があると考えるべきです!

別に一般的なモテかたでも良い主人公を、あえて異常なレベルのモテかたに設定した理由が何処にあるのか、何故そのような不自然で異常なモテかたをするのか、その理由、それこそが、


主人公が「八識喪失病」である可能性です。


実際には完治しており現在進行形で病というわけではく、「八識喪失病」というのは、同じくアトリエかぐやさんで「BARE & BUNNY」さんが発売した『しごカレ』という作品に登場する主人公が患った難病のことです。

なんとか主人公は病気を克服することが出来たのですが、情動の喪失といった心身機能の低下からの回復過程において、さながら筋肉の超回復が如く、魅力を司る前頭葉の働きが活性化して異常にフェロモンを発散するようになり、その結果、異常にモテまくることになります。『しごカレ』の主人公も異常にモテまくってしまい、目を離すとすぐにラブホテルに連れ込まれそうなくらいモテるようになるのですが、本作の主人公と全く同じモテかたです。


2人目をクリアした時点ではこれはまだ可能性として、なんとなくそう思っていたくらいだったのですが、3人目に青葉お姉ちゃんルートに入ると確信に変わりました。

だって竹見姉妹とか名前出てるじゃん!

『しごカレ』のヒロインとして登場した竹見姉妹。
本作では青葉お姉ちゃんがミスコンに参加するに当たり、強敵として竹見姉妹の名前を挙げるのですが、別にミスコンのイベントが作中で描かれるわけではなく、ミスコンがあるから美容の為にエッチなことをしよう! となるだけで、あえてわざわざ固有名詞として竹見姉妹の名前を挙げる必要性がなく、青葉お姉ちゃんの友達のギャルでさえモブ扱いで名前も登場しないのに、あえてここで竹見姉妹の名前を出すことにどのような意図があったのでしょうか?

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そしてもう一つ重要な局面で『しごカレ』の要素が登場します。
藍衣お姉ちゃんと個展に行くのですが、そこでお姉ちゃんを魅了した絵こそ、「真実の恋と情熱」。
個展を開いたのは七条百香さん。こちらもまた前作『しごカレ』のヒロインです。

藍衣お姉ちゃんは「真実の恋と情熱」の絵に心を奪われることになるのですが、それも当然。
この絵は、子宮がシャウトしたという理由で主人公のリハビリを担当することになった七条百香さんが自身の夢として大切に抱いていた自分が妊娠した姿を絵に描くというもので、主人公とセックスをしても孕まず一向に妊娠しないことが百香さんルートにおける終盤の核となります。

最後の最後に、妊娠ばかりを求めていて、本来その前段階としてあるべき人を好きになり、恋をして愛するということに気づいたことで、ようやく妊娠に至るのですが、初めて恋をして、それに気づいたことで、恥じらいだして一気に可愛くなるというのが百香さんルートの最大の魅力であり、そして念願かなって完成させた絵こそ「真実の恋と情熱」。

恋を知って描いた夢が「真実の恋と情熱」という絵なので、この絵に藍衣お姉ちゃんが見惚れるのも納得です。
お姉ちゃんの下腹部がシャウトするのもしょうがない!

個人的に本作で、この個展でデートしているシーンが一番好きなのですが、とにかく楽しそうで嬉しそうなお姉ちゃんと、その時間を掛け替えのないものだと思っている主人公のやり取りが素敵です。

この絵を切っ掛けとして、藍衣お姉ちゃんは急速に主人公と結ばれることに焦がれていくのですが、この絵が持つそうした背景、前作とのそうした繋がりは作中において一切描写されないので、『しごカレ』を知らなければ、何故この絵にそんなに惹かれているのか全くプレイヤーには分かりません(笑)

仮に『しごカレ』をプレイしていたとしても、記憶として残っているかは微妙なところではないでしょうか。
そして何故このような前作との繋がりが意図的に盛り込まれているのか?


こうした様々なイースターエッグから導き出されるものこそ、上記のED図です。

つまり、主人公が「八識喪失病」回復過程と同様の状態にあるとすれば、主人公と関係が深いほど、主人公の魅力の影響を受けているということであり、フェロモンを発散して強い魅力を振り撒いている主人公と距離が一番近かった藍衣お姉ちゃんが最も影響を受けているからこそ溺愛しており、青葉お姉ちゃんがそれに続き、影響力の薄い詩子さんと時雨ちゃんのルートはあんな感じになるという一連の構図が全て繋がっています。

これらのことは作中で何も描写がありませんが、本作の端々に見られるイースターエッグが、こうした一つの想像を映し出していますね。そう考えると、一見、単純な作品に見える本作ですが、これまでの積み重ねてきたものが凄まじいまでに盛り込まれており、過去の背景なくしていきなりこういう作品が出るかと考えるとまずあり得ない。

つまるところ同じような作品は他に存在せず、唯一無二ということです。
「鶯張り」というのを知っているでしょうか?

大覚寺の鶯張りと言えば観光名所として有名ですが、廊下を歩いて人が床板を踏むと、目かすがいが上下し、釘と擦れ合って鴬が鳴くような音がするというもので、侵入者を知らせてくれる建築の極意なのですが、現在ではこの技術は失われており、作ることが出来ないミッシングリンクとなっています。

本作もまたアトリエかぐやさん、「BARE & BUNNY」さんが積み上げてきた価値感の上に成り立っており、他からは似たような作品すら出ないし、「BARE & BUNNY」が作るのを止めたら二度とこの系譜の作品が登場することはないでしょう。

それくらい文化の継承と連続性を感じます。


最初に2人クリアした時点ではどうなることかと思いましたが、藍衣お姉ちゃん、青葉お姉ちゃんルートが素晴らしかったので全て解決しました。2つのルートがどうしてそうなっているのかも明らかになりましたし、こういうヒロイン全体でのゲームデザイン、そしてゲーム自体のグランドデザインがキチッと設計されている作品というのはまず見ないので、何より非常に貴重ですよね。

『姉ゲー』なのに実姉は1人で2人は姉ですらない無関係なのに何処が姉ゲーなんだと一見そう見えるのですが、間違いなく姉ゲーであり、それが細部に渡るまで徹底されているのには脱帽です。

基本的に最初から藍衣お姉ちゃんと主人公(それに青葉お姉ちゃん)のゲームであり、それ以外の何者でない。『姉ちゃんのススメ』というタイトル通り徹頭徹尾そうなっているのであって、詩子さんや時雨ちゃんは番外編みたいなものです(笑)

他にもヒロイン同士の対立要素や容赦のない煽り要素など「良い子ちゃん」化したエロゲーではまず見られなくなった波乱を呼ぶような描写も詰め込まれているので、そういう部分でも刺激的で挑戦的であり、尖っています。

ロックだね!

この先、姉ゲーがどこまで行けるのか。
その挑戦、アプローチこそ本作の魅力。

表面的な作品が多い中、深さ、深度にフィーチャーしている大傑作の神ゲー。
決してそれは分かり易いものではありませんが、そこに連綿と連なるその積み重ねの大きさに畏敬の念を持つこと間違いなし!

姉ちゃんのススメ!

それはお姉ちゃんが入れてくれたコーヒーの如く、
深い味わいとコクを持つ究極の姉ゲーだった!


【星】
★★★★★★★★★★★
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コメント

No title

自分もグランドルートの姉エンド、青葉のハッピーエンドと残り二人はおまけ感というかあまり本筋には絡まない作りだなぁと思いました。

ただエロシーンで姉二人に劣るもののED2つ用意されていて背徳感マシマシなシナリオは満足度高かったです。
これは前作の舞凍からママキャラの流れが来ていますね…!
ヒロインの母、継母となると次はやはり…とついつい期待してしまいます!

管理人さんも触れている主人公のモテ方はなんだかキン肉マンのマスクを脱いだときのイケメン具合を思い出しました(笑)
見てるだけで発情とは…。

藍衣はシナリオ、キャラ、会話も楽しくてとても良かったです。
ばくあねシリーズだと弟と結ばれるために狩人のように襲ってくる姉たちでしたは、今回は週一のチェックやクソ女から守るなど暴走するもののまさか弟のために恋人になることを拒否されるとは…!
自分と結ばれたら後悔すると言った藍衣にはグっと来ましたし、それだけに今まで守ってきた最後の一線を超えたときのエロさはすごい破壊力でした!
しごカレネタもブランドファンにはたまらない演出でしたね。
姉ちゃんのススメ、とてもいい作品でした。

コメントありがとうございます!

>天様

良い作品でしたね!
詩子さんルートは濃厚なのでアレはアレで良いと思います(笑)
次は実母ヒロインが実装されたりするのでしょうか......。
それはそれで楽しみです。

HTPさんはタブーなんて関係ないぜ!
という方向性ですが、B&Bさんとは正反対になっているのが面白いです。
設定やヒロインのとんでも加減は共通していますが、物語自体はシリアスで真面目に展開され地に足が着いていますね!

過去作品の要素が出てきたのはとても意外でした。
今後に繋がる何かがあったりしたのかな?

『ばくあね』とはまた一つ違ったアプローチの姉作品で、藍衣お姉ちゃんがとても良かったので個人的に神ゲーです(笑)

No title

時雨ルート、本心が分からなくてプレイヤーの不安を煽ったり安心させたりのジェットコースターみたいである意味楽しかったのですが、人は選ぶに違いないですね。あと時雨ルートに入ると姉ちゃん達の影が薄くなったのが気になりますが、あんなことになって姉ちゃん達は大丈夫なんでしょうか…。

そこいくと青葉の分かりやすさは癒しでした。それはそれで好きすぎてこじれてるのですが、こじれ方(?)が、『CHU×ペット』の琴梨から一歩進んだというか、よりディープになったというか…

前作のラブホリでも、サブキャラのアヴリルと舞凍はエンドマークがつかなかったんでしたね。桔梗は例外でしたけど。

コメントありがとうございます!

時雨ルートはかなり毛色が違っていましたね(笑)
意図的にあんな感じで作られていたんだと思いますが、明らかに波乱を呼びそうな要素をこれでもかと盛り込んであったので賛否両論ありそうです。

藍衣姉ちゃんや青葉ちゃん的には「悪い女」に引っ掛かったって気分なんでしょうね(笑)
青葉ちゃんだけどっちを選んでもHAPPYだったり、ヒロインによってEDが明確に差別化されているのが特徴的ですね!
好きすぎて主人公に以外に隠せてないのも両親が煽ってきたり、あのギャルな外見で拗らせすぎて主人公グッズを作りまくっているというギャップが最高です。

ラブホリは、アブリル先生のルートは変な力を使わずもっとちゃんと二人が幸せになる形でも良かったんじゃないかと思いました(笑)

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