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【シルキーズプラスWASABI】あけいろ怪奇譚

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あけいろ怪奇譚
http://www.silkysplus.jp/game/akeiro/#contents


遠大な姉の愛を知るゲーム


そんな『あけいろ怪奇譚』姉ゲーだったこれ( ゚д゚)ポカーン
前作『なないろリンカネーション』と地続きの世界で巻き起こされるホラーアドベンチャー。

今作は一言で言えば『知る』ゲームと言えるのではないでしょうか。
知らなかったことを知る。幽霊の存在、鬼の存在。人ではない存在、そしてそんな存在と生きて行く人々。
過去にあった出来事、そして今、何が起こっているのか、人の気持ち。霊の気持ち。
生きる事、死ぬ事、色んな事を『知る』為の物語。

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最初、何度やっても自らの死を望むベルベットちゃんが朱子に殺されて消えてしまうラストを迎えたのでひょっとしてこれが正規のEDかと思ってたのですが、そんなことはなかった。ベルベットちゃんの死を回避するには前作の主人公の力が必要だったとは......!

絶体絶命の危機的な場面で登場する前作の主人公、真君が格好良すぎてもう......。
逆に今作の主人公、社君はなかなか活躍出来ないんですけど、でも、真君だってそうだったんですよね。
過去があって今がある。色んな悲しいことを経験して、それを乗り越えて成長してきたからこそ主人公を助けられる力を身に付けてるのであって、今作の主人公が活躍しようと思ったら、今この瞬間を乗り越えて成長した先に活躍する未来があるのであって、本編中の主人公は基本的には周りに助けられている存在です。


というわけで前作『なないろリンカーネーション』をプレイしていると色んなキャラクターの相関関係が分かるので、必須とまではいかないまでもプレイしていた方がより楽しめるのは間違いありません。ふと思ったのですが、鬼のアイリスちゃんの能力ってガンダム00の脳量子波ですよね......。


それはともかく。
素晴らしいシナリオゲーでした。何より、恐かった。特に序盤は息苦しさを感じるほどの恐さがあって久しく感じてない恐怖を思い出しました。単にグロいとかではなく、この先、何があるんだろうという恐さ、ホラーゲームだからこその恐怖という魅力が最大限発揮されていたんじゃないでしょうか。OPの曲調からも明らかな通り、前作と違いあまりドラマティックなことは起こらない。むしろ粛々と進んでいく。ヒーローになれるわけじゃない、誰かが救えるわけじゃない、そんなままならないまま進んでいく。でもそれが人生で、生きることで、物語のように都合の良い展開なんてなくて、でも、抗って生きていくそんな物語。


大まかには二つのルートがあり、ベルベットちゃんと佳奈ちゃんルートでそれぞれ分岐します。
全体の謎があちこちに散りばめられており、片方のルートだけでは明らかにならない謎がいくつもあるので、必然的に全てのルートをクリアすることで物語全体の構造が見えてきます。例えばベルベットちゃんルートでは自殺した4人の生徒の謎は解けないし、エビフライに何を掛けるのかというマダムの質問も答えが分からない。そして全てのルートをクリアするとアンロックされていた核心に迫るトゥルールートが解放され、幽霊の心に迫っていくことになる。

フローチャートがあるので通ってないルートの確認は容易なのですが、どこから分岐してるのかが分からないので探り当てるのは結構大変でした。特に葉子所長ルートは何度やっても分岐に入れずかなり四苦八苦。しかもいざルートに入ると衝撃の展開が......。

因みに精神的にこの葉子所長ルートが一番辛かったです。
このゲームは姉の愛を知るゲームだから。うん。

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今作のメインヒロインは美里お姉ちゃんで間違いない!
深すぎる、ただ深すぎる弟を想う姉の愛。

本来であれば無関係な他人であるはずなのに、どれだけ相手を想えば自分を犠牲にしてでもその相手を守りたいと思えるのだろうか。美里お姉ちゃんルートをクリアしてから葉子所長のルートに入ったので発狂するかと思いました(笑)

主人公が殺意に目覚めるのも分かる。

そして思うのは、ビジュアルとシナリオの関係でしょうか。
美里お姉ちゃんのキャラクターを見て伝わってくる印象、それがそのまま性格として形作られている。

これは非常に重要なことだと思うんですよね。
圧倒的な包容力を持った優しそうなビジュアル、それがそのままシナリオに反映されている。
それはもうこれしかないってくらい適切に表現されている。

昨今、大作化の影響で複数ライターになったこともあり、シナリオ上で整合性が取れてなかったり、ビジュアルとあってないキャラクター、シナリオありき、ビジュアルありき、そういう作品が増えてる中で、ちゃんとビジュアルとシナリオが一体化していることの重要さっていうのは完成度という面で大きな、それは本当に大きな差を作ってると思う。


物悲しい物語であっても、その残響を残しながら終わっていく後味はとても気持ち良いものがあってクリアした充実感というものを確かに感じられる素晴らしい作品になっているのではないでしょうか。双子神様も可愛いですし(*゚д゚*)モエー

いつかまたきっと。
しばらくして繰り返しプレイしたくなる、そんなゲームなんじゃないかな。


【星】
★★★★★★★★★★
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コメント

良作でした(ムフー

toy00様
また長々と書かせていただきます。
前知識なしプレイだったのでクリアした後即なないろリンカネーションをやりました。
(うーん脇役なのになんでこんなに濃いキャラクターなんだ!!→「ななリン」知る→即プレイ→vitaがあるだと!?)
プレイした方々は口々に「恐怖」を感じたようですが
私は朱子、原田望先輩サイドの人間なので恐怖を感じるよりはむしろ共感していて「ままならないな」的な気持ちになりました。

主人公の社くんはいい意味で良い人、これが絵に描いた偽善者で「それでもやり返す朱子が悪い、朱子死すべし」的な論調にならなくて本当に良かった。
まあ「美里おねえちゃん」の功績が強いのでは?と思うほど愛が深いキャラクター(達)でしたね。

>>ふと思ったのですが、鬼のアイリスちゃんの能力ってガンダム00の脳量子波ですよね......。
今こそ来るべき人と妖との対話の時!!(でもぉ、思った以上に、変態だった以下略)
私はですね「人類は衰退しました」の妖精さんがもし萌えキャラ化したら双子神様みたくなるんだろうなと思いました。もう頭の片隅からチラチラと「似てますデスか?」
と語りかけてきますw
「ひそひそ」→「巻きで頼む」の流れもツボでしたw

クリアの流れは
ベルベット→双子神様→佳奈→葉子所長→美里
の流れでクリアしたため葉子所長のカタルシスがうまく消化できました。うん。「姉は偉大」

蛇足の個人的感想
・ビジュアルは他社作品の塗とは層がより深く感じました・・・そして表情がおっぱいにあるのはいいですね。そしてねおっぱいがですね・・・話しかけてくるんですよ(ry
・Hシーンにモーションを使わず朱子に使う点が作品自体に重さをおいているのが素晴らしい。(予算があればとかではなくあくまでこれは怪奇譚だからこれで良いと思います)
・ベルベットの初期ボイスボリューム%がみんなより2%低いという謎こだわり
・アニメもこういった作品が出てくれば多少なりとも青少年の心の在り方を見つめなおすことができるのでは?と思う作品(まあグロが目についてやれ不健康なアニメだと叩かれるでしょうが)

>>昨今、大作化の影響で複数ライターになったこともあり
これ作品作りでの基本中の基本であるべきだと思うんですけどね。
まあ消費者側の勝手な発言ですがパッケージングよりも大切にして欲しいところです。
(私の記憶で古くはサクラ大戦、かまいたちの夜2,3で巷がかまいたちを批判すれどサクラ大戦を擁護する派閥が多く私はそれが辛かった。)

・・・本当は書き足りないですが珍しく語るには時間がかかる作品に出会えて良かったです。
オレツエー的な話は確かに見ていて気持ちのいいものですが(なないろリンカネーションはその要素を含んでいながらしなかったgj)この作品のように等身大の自分を鑑みて現実のものと向き合うことの大切さを考えさせられる作品でした。
長くなくかと言って短すぎでもなくいい塩梅でまた思いついたらリプレイしたいです。

コメントありがとうございます!

>八波譲一様


「あけいろ」と「ななリン」をプレイされたんですね!
「ななリン」の冷蔵庫を開けると......は、かなりビックリしました。

最近、こうした地に足のついた作品が減っているだけに、とても印象に残っているのですが、確かに「ままならない」内容ですよね。人生のどうしようもなさ、上手くいかなかったり、全く無関係に巻き込まれたり。そんな中でも進んでいかなきゃならないんだというようなメッセージが強く出ていて、素晴らしい作品だと思います。

最後の最後で朱子さんや原田先輩と向き合うルートがあって良かったです。
どのルートでも完全にハッピーで終わるというよりは救えなかったり、心残りがあったりでスッキリ解決とはいきませんが、そうやって取捨選択しながら生きて行くというルートはほろ苦くて心地良かったです。


クリア順はバッチリですね!
うっかり、お姉ちゃん√からプレイして所長だとメンタルがボロボロに......。
双子神様も可愛かったです。可愛いだけじゃなくて、少女でありながらもやっぱり神様らしい目線とか、キャラクターも全員がちゃんと役割があって欠かせない存在になっているから物語の密度が高くて、飽きさせない作りになっていました。存外にルート分岐でつまづいて何週もするハメにはなりましたが......(´・ω・`)


エッチシーンもしっかり気合入ってますし、シナリオもキチンと両立出来てる作品って中々ありませんが、そんな中でもこういう、落ち着いてるというかしんみりした空気感のゲームが作れるところってかなり限られているので、次回作も非常に期待しています。こういうのがシナリオゲーですよね。改めて語りたくなっちゃうっていう。


かまいたちはサウンドノベルだったので、どうしても目立ってましたねー。
サクラ大戦はプレイしていましたが、確かによくよく思い出すとストーリーや全体の流れやなどは覚えているのですが、細かいそれぞれのシナリオがどうだったのかあんまり思い出せない辺り、格別良かったというわけではなさそうです。当時はかなりゲーム部分で緩和されてた部分がありますよねw

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