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【みなとカーニバル】姉小路直子と銀色の死神

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姉小路直子と銀色の死神


新ジャンル:ご当地エロゲー


まさかの新ジャンル。銘打ってるド直球の姉ゲー『姉小路直子と銀色の死神』。
もう姉小路という苗字からして、姉ゲー全開なこのタイトル、やっとプレイする時間が出来たのでクリアしました。

果たしてその内容とは――?




とにかく同人の原稿があって中々プレイ出来なかったのですが、姉ゲーマーとしては姉ゲーというだけあって期待していたタイトルでした。特にキルスティの釣り目な感じとか、姉力全開の直子とか、キャラクターの魅力は半端ない。

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このニンマリ表情可愛すぎるだろ......。何故もっとヒロインを活かす方向にならなかったのか......。
軍人だろうと何だろうと年上には異様に持てる『設定』の姉小路新九郎。


しかし、どうもこのタイトル、面白い/面白くないを語るのに従来のエロゲーと同様の評価軸しか持っていないと、何がどうなのかというそもそもが分からないという結構難儀なタイトルだなということが分かります(笑)

プレイ前に時間が空いてしまっていた所為か、クリア済みの人の感想が目に入ってくることがあったんですけど、
特にamazonとかで★2とかだったりとかしたんで、気になって色々調べてみたら何処もあんまり評価が良くない。
それで実際にプレイした感触ですけど、確かに言われているようなことも分からなくない。
端的に言えば、仕掛けが満載なのは分かるんですけど、構造に寄りすぎなんですよね。


企画屋が作る企画は素晴らしいが、企画止まりな企画作品


そう評するのが一番最適なのかな思えます。
まさか本気でエロゲーで町おこしを狙っているとは......。

新ジャンルご当地エロゲーとは、そもそも初代姉しよの頃から、神奈川を舞台にしてきたのがこの系列作品ですが、前作辻堂さんとのコラボでもまさかの『みなと 海の家』とか開催していたのが記憶に新しいのではないでしょうか。

今作でも舞台となっている都市、小和田を熱烈にプッシュしていますが、そうした地域愛が全面に推し出されています。街中のイベントや、物語進行自体が忍者大会など、小和田という街を舞台に物語振興として機能している為、このようになっている。この時点で、エロゲーでは非常に珍しい社会に寄った設定が作られていることが分かります。

姉が所属するご当地アイドルはともかく、ご当地ヒーローといったサブ要素がここまで推されているのは普通にエロゲーとしてプレイしていると不思議な気がしてきます。そもそもエロゲーとはそうした仕掛けにはこれまで無縁で来た為、プレイしている側にその感覚がない。物語を中心にしてきたエロゲーにとっては、物語よりも構造に面白みが仕掛けられている作品というのは馴染みがありませんから、エロゲーとしてプレイすると戸惑いが産まれてしまうのでしょう。


エロゲー人口の拡大


そもそも何の為にこんな作りなのかということを考えるのが重要ではないでしょう。
何故、ミドルプライスなのか、何故イチャラブなのか。実はこれらのことは発売前から各種エロゲー雑誌といったメディア等で散々語れています。特に内容の部分で公式HPなどにも、言いワケっぽいインタビューがどうして掲載されていたかというと、恐らくこの中身のない感じは意図的にやっているのでしょう。言ってしまえば今作は『つよきす』を更に薄めてライトにしたような内容ですが、ここまで中身を薄めていること自体は意図的なのは間違いない。

姉は姉なんだから弟が好きなのが当たり前なんだよ!

主人公は年下なんだから、お姉さんにモテるのが当たり前なんだよ!


と、言った世界を支配する原則について特に理由は存在しません。
強いて言うなら、それがこの世界のルールだからであり、そこに疑問を持つことに意味はない。


冒頭プロローグでの唐突な主人公覚醒に関しても、そこに何か理由があるわけではなく、“そういうものだから”で済んでしまうのがこの世界であり、メインヒロイン、多数のサブヒロインそれぞれに恋愛するという過程そのものが存在しないままにエッチシーンが発生したりするのは、まさにそれが理由であり、この作品には主人公とヒロインの物語が存在しないということです。

この超極端なほど設定への偏りは、難しいことや面倒くさいことを一切省いて楽しいところだけ見せるという昨今の時代性を明確に反映した構造となっており、その企画が企画のまま出てきているところが最大の特徴なのでしょう。

主人公の直子に対するトラウマなどもそれが重く消化されるということはサラサラなく、一瞬で流されていきますし、唐突な覚醒もそこに原因は求められません。クリスマスに直子を選べばキルスティは出てこないし、サブヒロインとのエッチはその後、そんなイベントなかった事として進行していく。

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姉チェックとか、姉○○とかは姉という関係を設定上に組み込んでいて実に面白い。
これは『姉しよ』時代の懐かしさがあって面白いのですが、直子との関係も特に何の葛藤もないまま互いに結ばれるので、うーん、でもそこも姉しよっぽいか(笑)
あれだって、別に物語的には何もなく、お姉ちゃんだから問題ないで結ばれるわけですし。

ヒロインには恋愛するという感情がないし、主人公も恋愛するという感情はない。主人公とヒロインは物語の中で結ばれるのはではなく、そういう設定だからそうなっているに過ぎません。設定しかない物語なんですよね。

そしてこの発売前にも散々言われていたミドルプライスであるということ。
この2点、ミドルプライス+物語の排除、これらから導き出されるのは、つまりこれはエロゲー人口の拡大なんですよ。

まさに『つよきす』再来。
エロゲーマーにヒットしないのは当然で、そもそもがエロゲーマーを対象にしていない。
エロゲーをプレイしたことのない層に向けて作られている、超初心者向けのタイトルなのでしょう。
ア○メが斬るとソックリなキャラがいたりするのも、現在そういう作品が好きなライトな若年層をエロゲーに引っ張ってくることを自体を目的として作られてるからこそ、こういう構造になっているわけで。

だからエロゲーマーからすると逆にエロシーンは少ないは、シナリオはないに等しいは面白いと評価出来るポイントが全く見つからない。流石にメインヒロインにちゃんとしたエロシーンが1つしかないっていうのはどうなのか......。


タマラさんにないとか絶対に許さない! 絶対ニダ!


そういう偏った構造をしているから、プレイ後に感動として何も残らないんですよね。
本来そうやって残る部分を意図的に消してあるから尚更ですよ。

しかしながら、『姉しよ』とか『つよきす』にしても、その辺のタカヒロゲーって大まかに見てシナリオで素晴らしいとか褒められていたわけじゃなくて、世界観とかキャラクターとかそういう部分だと思うんですよね。で、現在は企画屋として活動していますが、まさにそういう部分だけが出ちゃってる作品かな。王は......どうなんだろう(笑)


物凄くキャラクターが魅力的なのに、それがまるで活きてこないのは、この世界を支配しているルール、物語を排除し、ミドルプライスという縛りが強烈に掛かりすぎてて、自由度を失っている、それこそが姉小路直子と銀色の死神。

アプローチ方法は間違ってなかったんですけど、手段を間違えてしまいましたねー。
アイドルとか最強の軍人とか物語を面白くするフックが沢山盛り込まれているのに、本編がスカスカなのは肯定的に受け入れられないでしょう。むしろこういう作りなのはマジ恋商法、A-○みたいな物語分割商法なんじゃないかと警戒感を生むだけと思いますし、それは元の作品がしっかり人気が出て望まれないと、FDというのは存在を許されませんからね。


難しいことを考えずに幅広い層に遊んで欲しいという心意気は素晴らしいのですが、難しいことを排除しすぎて、中身が何も残らなくなってしまっているのが残念です。


本当に惜しい作品。


【星】
★★★★★★★★☆☆
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